お知らせ

夏季休業前校長講話

 

夏休みです。今日までよくがんばりました。しっかりリフレッシュしてください。

その夏休みの過ごし方ですが、この夏休みでは、「自分の時間を自分で使う」ということを意識してもらいたいと思います。日々の学校はあまりに忙しく、みなさんは自分のペースで時間を使うということがなかったかと思います。だからこそこの夏休みは自分の時間と向き合ってみてください。

いまでも覚えていますが、僕の中学校2年の夏休みは、当時ウルトラセブンの再放送がたまたまやっていて、それにはまってウルトラセブンを全部観ました。ウルトラセブンというのは子供向けではなく社会派の監督たちが社会課題をウルトラセブンというエンターテイメントを通じて表現したもので、いまでも覚えているぐらいですからこの映像体験がなんらか僕に影響を与えているんだと思います。

自由な時間があっても、何をしていいかわからないという人もいるかもしれません。いまみなさんはなんらかの探究をしていると思います。探究の課題がまだしっかり決まっていない人も多いかもしれませんが、それを見つける時間にしたり、もう見つかっている人はそれに関する本を読んだりYouTubeを見たり、実際にどこかに行ってみたり自分の興味関心で動いてみてください。それが自分で自分の時間を使うということです。

そして、高校3年生は俗にいう勝負の夏というやつです。僕自身は浪人生になってから勉強を始めましたが、浪人生って毎日が夏休みみたいなもんです。だから自分のペースで勉強をしなければならないんだけれど、そのペースを見つけるのにまあまあ時間がかかりました。そこからは淡々とそのペースで勉強をつづけました。結局、それがいちばん強いんです。なので、この夏で自分のペースをつくってください。そして、そのペースを秋になっても続けていく、無理をする必要はないです、続かないから。そうすると寒くなってきたころには自分の変化に気づけるようになります。そこからはその変化に後押しされるようにどんどんやれるようになっていきます。目標もどんどん上がっていくかもしれません。

結局、人生というのはどういう風に時間を使ったかということの積み重ねです。その時間を自分らしく、自分が心地よく使えたほうが、人生のクオリティが高まります。これまでは誰かに指示されて時間を使わされてきたことが多かったかもしれません。それを徐々に自分で使うように変わっていくのが中学、高校の時期だと思います。

この夏休み、ちょっと自分の時間について考えながら過ごしてみてください。